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20260705
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稽古で役者が演出家の指示に無いことを勝手にして、その演技について説明を求められて「良いと思ったから」で通るはずがない、と友達に言われて納得しかけたことがあります。でも半分は真実だと思います。
熊川哲也さんだったと思うけれども、バレエか何かの舞台での演技指導で後輩にちょっと跳躍して見せたところをテレビで見たことがあって、言葉では説明できないけれども(だからこそ跳んで見せるわけだろうけれど)とにかくその動きが凄かったのです。その場では説明の用が足りれば良いのだから本気の動きではないように感じたのだけれど、それであっても本当に凄いと思いました。口でも説明できるけど実際見た方が早いからというレベルではない何か本質が垣間見える凄みでした。
二つは半分重なっているけれどもまったく違っている。つまり「言葉で説明できなければいけない」半面「言葉では説明できないことだってある」。
説明を求められるような絵を描いている私はまだまだなんだと思います。
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エコノミックアニマルのようであるけれども、やっぱり絵の評価として金は一番分かり易い。重要なのは絵の価値が金額ではないこと。当然過ぎて忘れがちだけれども、どれだけ心に響くか、どれだけ魂を揺さぶるかという価値があるはず。これを数値化することができないので、また大いに個体差を含むファクターなので金に換算するのが一番分かり易いというだけのこと。また金の価値がそれを持つ人によって変動するのも事を複雑にする。
「半分は重なっているのだけれど絶対に同一のものとして扱わないで下さい」というのが多くて簡単明瞭に説明しきれないのが歯痒い。
「金にもならないのにどうして絵なんか書くのか?」
あるいは、
「誰かに伝わらない、伝えない、伝えられないのなら描く意味があるのか?」
という質問をされた。
飽くほど質問され続けてきた疑問。絵を描かない人にはとても不思議なことであるらしい。
そもそもの最初に「理由」があるはずだという思い込みには、宇宙の始まりを思うように気が遠くさせられる。

単純に「絵を描くのが好きだから」というのはまず間違いない。
スポーツに似ている。
行為自体に楽しみがある。昨日よりもうまくいったとか、思い通りに身体を制御できるようになっていくとかいった自己鍛錬の楽しみもある。何かに集中したり努力をするのは楽しいのである。それを「わかんねー」と言われても分からせることなどできない。返答は「ほっといてくれ」である。
完成した作品の存在がスポーツと違う。絵は「描く」ことの副産物であり結果であり目的である。どういう事情からかはともかく、これを欲する人がいる。対価は金である。そうしてトッププレイヤーは大金を得ているので、一獲千金の夢もまた絵を描く理由の一つではある。やっぱり金は欲しい。けれども売上を伸ばす努力をするかどうかは絵画制作の理由とは別の問題である。
金にならなくても良くて自分が満足できるなら、あまり成長は期待できないけれども、一人で完結してても全然問題無い。基本的に人は一人では生きていけない動物なので、他人・社会の評価(=最も分かり易い形態は金)を得たくて作品を発表するのが自然な流れ。評価を得る、売上を伸ばすためにする努力の中でも「それなりの価値を持つ作品を生み出すこと」以外は商売・営業上の問題である。他者に伝わる、伝わらないというのも「そうした力を持つ作品を生み出すこと」以外は商売・営業上の問題である。個人的には口先の器用さだとかもちょっぴり必要だと思うけれどもそうした個性をもひっくるめて作品(=商品)となるのだとも言える。
どうして絵、なのか。
「これならやれる」と人生のある時点で勘違いしたからに他ならない。

コンピューターグラフィックの良くないところは直感で進めることがとても少ないこと。直感で挑んでも結果はまず伴わない。例えば紙に鉛筆で描くときのような作用反作用で得られるものが全然無い。
論理を学習し、それに基づき会得しなければならない。名前と言葉と数値と単位と形式を学んで、果てはソフトの製作者の意図と社会の流行と変化の兆しを学びとらなければならない。これらを直感ではなく知識として要求される。本能はお呼びじゃない。


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油画ルサンチマン/oil paint ressentiment
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