20120124 日記

生物の進化をテーマとして取り扱うテレビ番組などで「進化によってそのような特性を獲得した」とか「自身を進化させることでそうした環境に適応した」とかいう言い方をするのが気に入らない。そういう言い方をを聞く度に「違う」と思う。
何だか生命体が、進化する方向を選択してここまでやってきたかのように聞こえてしまう。

「キリンの首は高い所の木の葉を食べるように進化した」というのは、「高い所の木の葉を食べることができた首の長いキリンだけが生き残ってきた結果、首の短いキリンはいなくなった」ということだと思う。「いなくなった」というのは、死に絶えたか、高い所の木の葉を食べないで違うものを食べる「キリンではないもの」になったということである。

生き残るのに好都合だったから「そうなろうとしてそうなった」んではなくて、
生き残るのに好都合だったから「そうだった者が結果として多く生き残った」のである。

たまたまそうだった者のみが生き残った。そして子孫を残した。たまたまそうでなかった者が消えた。
この結果の繰り返し、積み重ねが進化であろうと私は思う。
まあ、言い方なんですけれども。